賃貸不動産経営管理士は当初は民間資格としてスタートしてから、
現在は国家資格になっており、不動産業界の実務に沿った知識の習得ができる資格です。
私は令和6年度試験にて合格しています。
賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(賃貸住宅管理業法)に
ついて学ぶ事ができます。賃貸住宅管理業者で設置義務が定められている
業務管理者となる事ができる為、不動産業界では人気が出てきている資格になっています。
この記事では賃貸不動産経営管理士の難易度と合格ラインや合格率について
過去の傾向を元に解説していきます。
賃貸不動産経営管理士の難易度は?宅建との比較
不動産系の資格試験で一番有名なのは宅地建物取引士であり、
一般的には省略して宅建と呼ばれる資格試験になります。
賃貸不動産経営管理士は賃貸住宅管理などの分野に
特化をした資格になりますが、宅建と比較をすると
まだ歴史の浅い資格となっています。
宅建資格
不動産業界で一番の人気資格であり、
国家資格の中でも受験者数が多い資格試験です。
毎年20万人以上が受験しています。
昭和33年に第一回試験が行われている
歴史が長い資格なので、これまでに名称が何度か変更になりましたが、
平成27年4月1日以降は宅地建物取引士になりました。
賃貸不動産経営管理士
平成19年に民間資格として創設されて、初年度試験は平成20年から試験が
開始しており民間資格としてスタートしました。
令和3年4月21日の国土交通省令により民間資格から国家資格に移行。
国家資格になってからは人気が出てきており、
民間資格の頃より受験者数は増えてきています。
次に宅建試験の合格率の推移はこのようになっています。
現時点では宅建の試験の方が難易度が高いですが、
過去5年間の推移状況などを見ると今後少しずつ賃貸不動産経営管理士の難易度は
上がっていくことが予想できます。
私は不動産業界での業務経験が長いのですが、
少子高齢化に伴って、賃貸需要の減少が起き始めています。
その為、今後賃貸不動産実務の専門家としての資格として
人気が高まっていくと思います。
過去の合格率と2025年の合格点と合格率の予想は?
こちらの資格については、相対評価による試験になる為、
合格点は毎年異なっており、合格率については令和元年を
過ぎてから下がっています。
令和2年度から令和5年度までの合格率推移を
平均すると29.2%となっています。
平成26年度から平成28年度だと55.89%から76.86%の
合格率となっていたので、どのぐらい取得しやすかった事が
数字からも分かります。
2024年の令和6年度試験では、過去の推移から予想すると
合格点が34点から40点ほどになると言われていた中で、
合格ラインは35点という結果でした。
合格率については、25%~30%ほどになるのではと
予想される人が多い中で24.1%でした。
2025年の令和7年度試験についても
合格点35~40点
合格率23%~27%程になるのではと予想しています。
試験の難易度としては難化傾向にあるといえるでしょう。
まとめ
民間資格であった頃からいずれは国家資格になると言われていましたが、
2021年以降国家資格になってから人気が高まっています。
転職サイトでも不動産管理会社での営業職や事務職でも
資格取得者であれば選考を有利に進める事ができるでしょう。
筆者は2025年の春以降に転職活動を行いましたが、
企業によっては賃貸不動産経営管理士の取得者に
資格手当として1~2万円を支給してくれる会社は複数ありました。
また、2007年に民間資格でスタートした頃は
不動産業界に従事している人であれば、1~2週間の勉強で
受かったという声なども多くありました。
当時の先輩社員の言ったとおり取得しておけば、
もう少し楽な勉強で済みましたが、専門知識として学ぶ上では
良い資格試験になっているように思います。
近年は合格率も下がっている事、難易度も上がっている事から
早めの資格取得がおすすめです。
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